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簡単!マクロ講座

第39回〜ちょっとひといき〜


 ちょっと一息つきましょう。
 今回はプログラム的考え方についてお話しします。プログラムに興味のない方も仕事をするときの参考になるかも?しれません。おつきあいください。

【順序立てて】
 人に説明をするときには大きく分けて次のような方法があるといわれています。
1.筋道をたて順序立てて最後に結論を説明。名付けて「起承転結方式」
2.結論を先に述べ,その結論を導いた理由を説明。名付けて「なぜならば方式」
3.いくつかのポイントをあげそれぞれについて説明。名付けて「ポイント方式」
(名前は私が勝手に付けただけです)
 会議でよく使われる手法は2や3の方法や2と1を併せた方法です。これらは聞く人の興味を引き眠たくさせませんね。1の方法はうまくやらないと得てして「この人何を言いたいのかわかんない」「最後まで聞いたけど何が言いたかったの?」「も〜時間の無駄!」とか思われてしまいますのでご注意!(時と場合によっては有効ですからこの方法が悪いというわけではありません。誤解のないよう。)
 おっと,ここでは説明の手法の講義ではありませんから本題に入りましょう。
 プログラムは1の起承転結方式で処理をすすめていきます。ひとつひとつ順を追って最後に答え(結論)を出します。
 いままでマクロの自動記録や自分でコードを書き換えたりしたことを考えるとわかると思いますが,コードの上から下に1行づつ順に処理をしています。VBでは「Sub」で始まり最後の行までいったら「End Sub」で終わりです。

【プログラムの基本的な動き】
 プログラムには基本的な動きが3つあります。
1.一つ一つ何も考えずに順番に進んでいく。
2.ある場所から違う場所に何も考えずにジャンプする。
3.ある場所から違う場所になにかの理由(条件)によりジャンプする。
 1は基本中の基本,マクロの自動記録なんかのコードをみるとこればかりです。プログラムのほとんど(8割以上)がこの基本形だと言われています。
 2はある決められた場所に来ると自動的に違う場所にジャンプします。「GOTO命令」など聞かれた方もあるでしょう。(この講座ではまだ使っていません)
 3の代表的なものが「IF文」です。もし○○だったら××しなさいなんて命令を練習しました。
 いままでの練習で作ったコードを思い出してもらうと,IF文なんかはあまり出てきませんでした。これを考えても1の基本形がほとんどだということがわかります。

【美味しいものを作ろう】
 人に使ってもらうものを作るときには「食べられるものを作ることと美味しいものを作ることは違う」ということを考える必要があります。
 料理をしてなにかを作るときに食べられるものを作ることはだれでもできます。でも美味しいものを作るためにはちょっとコツも技も必要です。
 ただ動くだけのプログラムとすばらしく動く(使い勝手のよい)プログラムを作ることは違うということです。
 「人間と深く関係するようなプログラムでは特に,コンピュータだけでなく人間そのものについてもかなり詳しくないといけない」といわれています。言い換えれば「仕事と深く関係するようなプログラムでは特に,プログラムだけでなく仕事そのものについてもかなり詳しくないといけない」ということになります。
 ちょっとエクセルが使える,VBが使えるとかプログラミングが得意とかいうだけではだめなのです。これはなかなか難しいですね。
 これらのことを考えると,お客様に「必要最低限のことをする」ことと「十分満足していただけるサービスをする」ことは違うということがわかりますし,美味しいものを作るためには知識も必要ということがわかります。

 通常の仕事についての考え方とプログラム的考え方は共通することが多いと思います。これは仕事だけではなくて生活すべてがそうだと思います。
 プログラム的考え方をすると,ものによっては今以上に手が切れるようになるでしょうし,いろいろな発想をすることによりよい方法が見つかると思います。

 ちょっとひといきついたところで,次回からまたあてなの完成とレベルアップを目指してがんばりましょう!

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