Top

hiroyuki.tank.support.site

簡単!マクロ講座

第33回〜変数の宣言2〜


 変数の宣言の続きです。
 データ型の違いにより答えが違ってくるプログラムの例をあげてみます。

*************************************
Sub test1()
Dim a As Integer '整数
Dim b As Integer
Dim c As Integer
a = 1
b = 2
c = a + b
MsgBox c
*************************************
End Sub
Sub test2()
Dim a As String '文字列
Dim b As String
Dim c As String
a = 1
b = 2
c = a + b
MsgBox c
End Sub
*************************************

 これをそれぞれ実行してみてください。
 test1はメッセージボックスに「3」と表示され,test2は「12」と表示されます。
 test1では変数a,b,cを整数型で宣言していますから,1+2=3となります。
 test2では変数a,b,cを文字列型で宣言していますから,1と2で12となります。
 このように変数の宣言のしかたによって答えが違ってくることがあります。
 ただ,通常の事務でマクロを使うときはこのようなことはあまりないと思いますのであまり気にせず使ってください。
 何年もマクロを書いていて,「一度も宣言したことない!」という人もいるようです。

 絶対に宣言をしたいというときは「Option Explicit」というおまじないを使います。
 これは「変数の宣言を強制する」という意味です。
 このおまじないをモジュールの先頭に書いておくと,宣言していない変数があればエラーが出るようになっています。宣言し忘れたくないときにはこれを使ってください。

 よく使用すると思われるデータ型を紹介します。
整数型(Integer)−2バイトの変数。-32,768〜32,767の範囲の整数値を持つデータ型。文字列型(String)−10バイト+文字の長さの変数。約2GBまでの文字を格納出来るデータ型。
長整数型(Long)−8バイトの変数。-2,147,483,648〜2,147,483,647の範囲の整数値を持つデータ型。
日付型(Date)−8バイトの変数。西暦100年1月1日〜西暦9999年12月31日の日付を表す数字のデータ型。
バリアント型(Variant)−何でも格納することが出来るデータ型。
 これ以外にも多数ありますが,この5つくらいで十分対応できます。ちなみに私は上から3つくらいしか使っていません。

 基礎ばかりで飽きてきた方もいらっしゃることと思います。
 次回からは事務に直接役に立つもの・・・ではなく(がっくし!?),ある一つのシステムを実技でいちから作ってみましょう。

| hiroyuki.tank.support.site.Top | このページのTop | マクロ講座目次 | 前回 | 次回 |