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簡単!マクロ講座

第48回〜ユーザーインターフェイス〜


 ユーザーインターフェイス(以下「UI」)とは,コンピュータシステムの中で,利用者の目に見える部分で,ユーザーが直接操作ができる部分のことをいいます。
 いまみなさんが通常使っているパソコンは「GUI」(グラフィカルユーザーインターフェイス)が採用されています。Windows95やXPなんかそうですね。
 ちなみに,昔は「CUI」(キャラクターユーザーインターフェイスまたはコマンドラインインターフェイスともいうようです)ばかりでした。コマンドを一文字ずつタイプしてコンピュータに命令していました。いまは便利ですね。もちろんVBAはGUIです。

 ことばの説明はさておき,なぜユーザーインターフェイスが大切なのか,どのようにしなければならないのかという点について考えてみましょう。

 利用者はパソコンの画面で業務を処理し,その結果を必要に応じて帳票等に出力しますので,使いにくい,見にくい画面構成,どこに何が書いているかわからない帳票では困ります。(もちろん帳票もUIに大きく関係します)
 もちろん出力される帳票もそうですが,その前にもパソコンの操作をするときの画面も重要です。操作がわかりにくい画面や画面変遷に統一性がないシステムなんかは使いにくいですよね。
 どんなユーザーが使うかによっても画面設計の方針は違ってくるのですが,その辺は長くなりますので省略しますが,要するにぱっと見た目にわかりやすくて画面変遷に不自然や矛盾がないことが最低限必要です。
 作り手としては分析段階での利用者の要望を,どのようにUIとして実現していくかが大きいのポイントとなります。
 あえていうならば,利用者はプログラムの実行過程は必要としていません。通常は「この事務を処理するために使いやすい画面と帳票を作成してほしい」というのが要望です。「こんなプログラムを組んでください」というような要望をはじめに出さないですよね。
 この辺を考慮しながら作っていってください。もちろん表ひとつとっても同じことです。

 ところで,この講座でマクロやプログラムのこと以外をいろいろ書いてきました。 みなさんがいままでこの講座でやってきたことを職場で活かそうというときには,マクロやプログラム以外のことをちょっと思い出してください。マクロやプログラムはやっているうちに自然に身に付きますが,これ以外の大事なことはなかなか気が付かないことなんですね。
 みなさんがこれからこの講座で学んだことを利用して操作・入力画面の作成や報告書などの様式の作成を行うことが必ずあると思います。
 このとき,利用者が使いやすい画面や帳票を作成するよう心がけてください,「入力箇所の配置・順番はこれでよいか」「文字の大きさはこれでよいか」いろんな要素を検討してください。

 みなさんが職場で使っているコンピュータのあるシステム一つとって,この画面変遷がいいのか,カーソルの移動は人に優しいかなどを考えてみてください。どうです?なんて優しくないシステムが多いことでしょう!(笑)このようなことにならないようにしてくださいね。

 前回とりあえず仕上げた「あてな」も,もっともっと改良の余地はあります。練習がてらさらなるバージョンアップをしてみてください。
 皆さんがなにかを作るときにも「UIはシステムの玄関口」であることを常に頭の中においていただきたいと思います。

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