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簡単!マクロ講座

第47回〜ユーザーに優しく〜


 今回であてなを仕上げましょう。
 「あてな」のシート「メイン」を開いてください。
 ラベル印刷ボタンをクリックすると第40回でボタンマクロを登録していますので,セルC7にある数字の人から10人分のラベルを印刷プレビューするはずです。
 これだけでは足りません。
 せっかく第43回でチェックが入っている人を探して印刷できるようにプログラミングしましたから,こちらのボタンも作りましょう。
 第13回を参考にしてボタンを作り,ボタンにマクロ「Macro45」を登録してください。
 その前に,Macro45の最後のEnd Ifの後に次のコードを入れてくださいね。様式のシートを印刷プレビューするコードです。
   Sheets("様式").Select
   ActiveWindow.SelectedSheets.PrintPreview

 次に,メインの「データ」のボタンをクリックするとデータのシートが表示されるようにしましょう。
 これは第3回のマクロの自動記録を使えばすぐですよね。
 たったこれだけです。
   Sub Macro3()
     Sheets("データ").Select
   End Sub
 これをボタン「データ」に登録してください。

 実はここまででひとつを除いてユーザーの要望に最低限応えています。
 ただ,「8.簡単に操作できるものがいいね」という事項はまだまだ応えられていません。これが前にも出てきたように「美味しいものをつくろう」ということと関係します。
 自分が使うだけならいまのままでもいいかもしれません。自分が人事異動でいなくなった場合や他の人にも使ってもらおうと思うとこのままでは使う人は戸惑うことがあるかもしれません。もう少し人に優しいものにした方がよいと思います。
 いくつか思いつくことをあげてみます。ユーザーとして使う人のみになって考えると自然に思いつくはずです。

1.メイン画面はもうすこしかっこいい方がいいなぁ
2.印刷ボタンはひとつだけで,メインのC7に数値がある時はその人から10人分印刷されて,メインのC7に数値がない時はチェックが入っている人だけ印刷するようにして欲しいな
3.データのシートからメインに戻るボタンが欲しい
4.データをNoで並べ替えしてくれないかな
5.敬称を殿とか御中とかに変えられないかな
6.備考欄を作ってくれない
7.終了ボタンも作ってよ
8.宛先を連名にできないかな

 などなどいっぱいでてきます。
 ここでひとつひとつやっていくと大変ですから,あとは各自でやってみてください。いままでの講座をやってきたみなさんならなんとかなります。いえ,なんとでもできるでしょう!
 私が思いつく機能やみなさんに使っていただいた上での要望を取り入れたものが現在の宛名ラベラーの最新バージョンです。興味のある方は見てください。
 この例が一番いいとはいえませんが,参考にはなると思います。

 こんな風にユーザーの身になって考えていくと,自分が何かを作るときにどのようにしたらよいかがわかると思います。
 表をひとつ作るときも同じことです。この表をだれがどのように使うか,この表で何をしたいのかなどを考えてつくるのと,ただ漫然とつくるのでは結果が違ってきます。いかにしたらいたら仕事が早く,効率よく正確に処理できるかを考える必要があります。

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